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世界遺産大国イタリアで、心の遺産になる出会い
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世界遺産大国イタリアで、心の遺産になる出会い

“北イタリアを周遊する道中、ミラノからフィレンツェまで移動する列車の中で出会ったのは、ふくよかな白髪まじりのおじさんでした。

ボックス席に横並びに座っていた友人と私の前に座った彼は、窓の下に取り付けてある折りたたみテーブルをおもむろに広げ、手に持っていたドリンクを置きました。目が合いどちらからともなく笑顔を交わし、すると彼が「どこから来たの?」と英語で話しかけてきました。日本だと答えると、「行ったことがあるよ、いいところだね」と、そしてイタリアは初めてかと聞かれたので、そうですと言いました。すると彼はイタリアがどんな国なのかを話し始めました。片言英語の私たちでもわかるように、辞書を使いながら教えてくれたのです。彼は農家を営んでいて、イタリアは天気はいいけどあまり雨が降らないから困るよと笑っていたのをよく覚えています。

見た目通りおおらかなそのおじさんは、「よい旅を、チャオ!」とやさしい笑顔を残し、フィレンツェの2つほど前の駅で下車していきました。

たった1時間ほどのことでしたが、旅ならではの楽しい時間となりました。イタリアのおいしい食べものや美しい景色にも負けないほどの素敵な出来事だったと感じています。”